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第5回 占いは正しいのか? 【人どこコラム】

2021年4月23日

●魂がこの世界で学びを得るためなら……

前提がある。
魂は輪廻転生を繰り返し、学びを得るために、この地球で生を受けたというものである。

学びは必ずしも本人にとって、ポジティブな感情を抱かせるものではない。

心身が傷つき、そこから得られるものも学びであり、それを糧にして次の道を歩むことも学びであると考えている。

それならば、占いによって、自分の危機的状況を察知し、避けて生きていくというのは、学びになるのだろうか。

●人間が持つ危機察知能力

人間には大なり小なり、危機を察知する能力があることは知っている。
それが第六感的なもので、死を回避することができる場合もある。

それはたとえ自分以外の者を救うような危機察知であったとしても、あくまでも自分のためであり、範囲も限られている。

ところが霊能者や占い師のような専門的な能力をつけた者が、他人に対して、霊的な能力や占いを通し、その人の危機を伝えることで、その人の学びの機会を奪ってしまうことにはならないだろうか。

●これが現実なら、大変なペナルティになる

事前になんらかの方法でテスト問題を入手し、そのテストで良い点とったところで、そのテスト意味はない。

事前にテスト問題を入手したことが発覚すれば、テストの点数は取り消しになるし、それ以外のペナルティも科されるだろう。
テストのカンニングにしても同じである。

当然だが、事前にテスト問題を入手して、その人に提供した人物にもペナルティは科せられる。
カニングも協力した者がいれば、協力者もペナルティをくらうだろう。

霊能者や占い師も同じことが当てはまらないか。

●学びの機会を奪う

霊的な能力が強ければ、占い師として技術が向上すれば、予知をする能力は高くなる。

あの人の霊感や占いはよく当たる…そう言われれば、本人も嬉しい。お金を頂いているのであれば、生活の糧にもなる。

ところが、そんな自分に信頼を寄せてくる人たちの、学びの機会を奪っていないだろうか。

学ぶ機会をカンニングするような形でパスしてしまった人の学びはどうなるのだろうか。

輪廻転生を信じるのであれば、次はより過酷な環境で学ぶことにならないのだろうか。

自分もまた、同じ道を辿るのではないか。

●正しい占いは難しい

考え方はいろいろあるので、自分の能力で人助けをしているというのであれば、それはそれで構わない。

私の考えがすべてではない。

もし学びを阻害しないような、伝え方ができれば、霊能者として、占い師として、よりステップアップできるのではないだろうか。

当然だが、それを実行しようとすると難易度は跳ね上がる。

『相手の学びはどこにあるのか』

それを探り当てる必要がでてくる。

正しい占いは難しい…それでも必要なことだと考えている。

能力に任せて、どんどん的中させていけば、有名になれるし、巨万の富も築ける。死んだあとのことなんて、本当は誰もわからない。

そう考えられれば楽なんだけどねえ。

そして人はどこへいくのか……